これからは円安時代へ移行します/そう思う理由3つ

株式投資
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米国株投資をする上で株価を無視することはできません。長らくドル円が110〜120円程度で推移してきたのですが、ここ半年で20〜30%ほど円安に振れているのでその分評価額が増えることになります。

S&P500が年初来25%程下がっているので日本人は円安に救われているような状況でしょう。しかし円からの投資ではその分少ないドルしか買えない事になりますから為替の影響はデカい、無視できないんですね。

為替はリターンに直結する
一時的に円高に戻るが、いずれ円安で固定化される

多分こうなるだろうと考えています。これが当たるのかどうかは数年先にならないとわかりませんが考え方はこうです。

⇒為替は2国間の通貨の交換比率なので「通貨の発行量の差」で決まる。つまり金融政策の差で為替が決まってくる

⇒先進国のインフレ目標がすべて2%というのは為替安定のためには必要なこと

ここからドル円が110〜120円の時代は終わり、もっと円安の水準で固定化するだろうと考えています。そこで今回は為替を少しだけ掘り下げておきたいと思います。

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1)通貨を増やさないとデフレが進む

日本ではバブル崩壊後失われた30年とも言われる時期が続いてきました。その間他の国では賃金が上昇し、相対的に日本は貧しくなってきています。

その理由は簡単で他国がインフレ率2%をターゲットに金融緩和を進めている中で、日本は金融引き締めを継続したためです。リーマン・ショック後も金融引き締めを続けたため、円の供給量が減って、一時ドル円が80円まで進んだことは記憶に新しいところです。

お金の総量が増えなければインフレにはなりません。逆に技術革新や生産性向上により供給が増えてきますから、何もしなければデフレ傾向になることは言うまでもありませんよね。

お金の総量が変わらないと・・・
⇒商品・サービスの供給が増える
⇒お金は増えてないので値段が下がる
⇒デフレが進む
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2)各国のインフレ率は2%目標

いまコロナショック対応で大量にばら撒いたお金が過度なインフレを引き起こしています。米国ではコアCPI(物価変動を見る指数)が6%を超えているので金融引き締めを行っているのはご承知のとおりです。

一方で日本ではコアコアCPI(グローバルで言うところのコアCPIに相当するもの)が前年同月比で1.6%、まだインフレ目標を下回っており金融緩和が必要な状況になっています。日銀総裁の黒田さんもまだまだ緩和が必要との姿勢を崩していません。

 円 :金融緩和
ドル:金融引き締め

円が増えてドルが減る傾向ですから円の希少性が減り、為替は円安に振れています。今の状況はこれですね。

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3)やがて為替は安定する

いずれ米国のインフレはいずれ金融引き締めによって2%近辺まで下がり、日本では金融緩和によりインフレ率が2%まで上がっていくはずです。

各国のインフレ率が2%で落ち着けば流通している通貨の量も決まってきますから為替は安定するというわけです。

問題はどのレベルで安定するかですが、ドル円が110〜120円というのは日本のインフレ率が2%に達していない状態での為替レートですから、このときよりは円安が進むのは確実ですね。

なので、日本含めて各国が目標インフレ率を達成したら、円安に移行しているハズということです。

円安にならない可能性

失われた30年、日本では常に金融引締を継続しており、デフレが恒常化してきました。アベノミクスでやっとグローバル標準の金融政策が行われ、失業者数の最小化、景気回復など大きな効果がありました。しかし、どうも岸田さんは金融引き締めや税率を上げてもとに戻したいように見えます。

でも再び金融引き締めに走ると再びデフレに逆戻りして円高に戻ってしまいますし、いずれ輸入価格が高騰して給料が上がらないのに物価が上がっていくコストプッシュインフレが発生するでしょう。

ここについては政治的な思惑で当面は円高が進んだあと、流石にまずいということで少しづつ円安が進むんじゃないかなと思っています。まあこれが当たるかどうかはわかりませんが、金融政策の状況を注視しつつ今は分配金の円転など円安メリットを享受したいと思います。

まとめ

長い間、ドル円が110〜120円で推移してきましたがここ半年で30%近く円安に振れてきました。円建てのS&P500などはこれに助けられて大きな損失には至っていない人が多かったのではないでしょうか。

実は長い目で見ればドル円が110〜120円で推移した時代は終わり、もっと円安が進んだ状態で安定化するのではないかと思っています。

通貨を増やさないとデフレが進む
各国のインフレ率は2%目標
やがて為替は安定する

つまり各国でインフレ目標を同じにしておくことで似たような金融政策を実行しますから、結果為替が安定するという考えです。

今はコロナショックの後始末中、過度なインフレのため金融引き締めに走っていますが日本ではまだインフレに達してもいない状況なので金融緩和が必要な状況、いずれ各国のインフレが2%近辺で安定すればドル円は110〜120円よりも円安水準になるのは当然かなと思うのです。

もちろん政治的な理由で金融緩和をやめたりすればまた円高に触れることもありますが、ちゃんと目標を達成しようとすれば円安になるのは当然のことですから・・・

以上、いち投資家の意見でした。

なにか役に立つ事があったでしょうか?
それでは、また!!

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