昨年末にAGGとSPYDをコソッと売却して、今年来るであろう景気低退局面でVYMを買増するための資金を確保したやす吉です。
売却してから1ヶ月経っていませんがSPYDの株価調子よくないですか?結構成長しています。昨年末に一部でSPYD大減配と騒動になっていましたが心配するようなことはなかったわけです。
そもそも1年単位で見れば分配金の減配なんてありませんでしたから全く心配はしていませんでしたが。
ただ今回改めてわかったことは
・SPYDは増配が期待できない
・四半期ごとの分配金は大きくばらつく
それにしても「売ったら上がる」というのはなんとも気になります。しかし、やす吉 まだまだですね・・・売ってしまったETFの価格が気になるなんて。
SPYDを売ったデメリット
SPYDは売却しましたが、決してだめなETFというわけではありません。むしろ淡々と分配金をもらい続けるのであれば良い選択、何しろ利回りで4%程度取れますからね。
SPYDを売ったデメリットは今年の分配金が昨年よりも減る・・・これが一番の問題です。まあ分配金は余裕資金として使ってしまうことにしているのでこれが少し寂しくなりますがまあ許せる範囲かな。
VYMの分配金利回りはSPYDの半分くらい、でも過去の実績から毎年5%くらいの増配をしていますから投資した金額に対する分配金がSPYDの分配金を抜くまで20年・・・
気の長い話ですが、VYMは売却益も狙えるので積み立てしながら気長に分配金の成長を待ちます。ちなみにすぐに高利回りで分配金がほしいというのであればSPYDは有力候補ですが特徴を知って運用方針を決めることをおすすめします。
SPYDベンチマークの特徴
そもそもETFを選ぶ際に何にどの様に投資をするものかを知っておかないといけません。
SPYDは「S&P500高配当指数」に連動したETFで、S&P500指数の採用銘柄のうち、原則として配当利回りが上位の80銘柄で構成されます。 各銘柄の構成比率については、時価総額で加重するS&P500指数とは異なり、年2回のリバランス時(1月末および7月末)において均等配分とするルールとなっています。(楽天証券HPより)
・S&P500の中でも高配当80銘柄で構成
・組み込み割合は均等
・年2回のリバランス
金融・エネルギー・不動産といった景気敏感セクタの組み込み割合が比較的多めです。
SPYDの使いこなし
SPYDの分配金が4半期ごとに大きくばらつくのは、年2回大きな銘柄入れ替えが行われるからです。過去の事例を見ると都度全体の約1割の銘柄が入れ替えられているのでかなり入れ替えが盛んなETFだといえますね。
他にも色々な要因はあると思いますが、これだけ入れ変えが激しいと分配金がバラついても不思議ではありません。
また利回りが高くても売却益も期待できるというのも、このETFの特徴です。
SPYDの特徴を整理すると
1)右肩上がりで成長
2)過去の実績から増配は期待できない
3)景気敏感銘柄の割合が多め
なのでSPYDが向いている人はすぐに高利回りで分配金がほしい人です。ただ株価が上がるけど増配しないというところをどう考えるかですね。あと暴落時に買い増しできるように現金の比率も常に高めに設定するのが使いこなしのコツでしょう。
景気敏感株が多いということは**ショック時にS&P500などと比べて大きく値を下げる可能性が大です。事実コロナショック時は他のETFなどに比べて大きく値を下げていました。
SPYD・VYM・S&P500 コロナショック直前より
⇒ SPYDは紫です
ここから暴落局面などで大きく値を下げる特徴を利用して、逆張りで買い増しするのが使いこなしのコツ → 典型的な高配当戦略が必要という事になります。
やす吉が売った理由
SPYDは優良なETFなのは間違いありません。ただ増配が期待できないのが致命的、使いこなすためには、いつ来るかわからない暴落を待つというのは性格的に合わない気がするからなんです。
単純に長期間放置して勝手に資産や分配金が増えるETFがあるならば、そちらのほうが楽ですし性に合っています。個人的にその条件に当てはまると思うのがVYM、当然下がったときには買い増しもしますが、難しく考えずに積立投資しながら資産や分配金が増える可能性が大きいVYMに集中したいと重います。
あとトータルリターンで見ればVYM強し、SPYDよりも大きな売却益が狙えるので、いざとなれば方針を変えて売却益を取る作戦も取れると期待しています。
とはいえ、短期・中期の値動きはわかりませんし、分配金もどうなっていくのかはわかりません。ただSPYDは盛んに銘柄を入れ替えているので常に高い分配金が期待できるでは間違いないでしょう。
ただ増配が期待できなさそうですから、その特徴を理解した上で資産形成のためにどのように活用するのかを考えていきたいですね。
以上、なにか役に立つことあったでしょうか?
それでは、また!!
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