先日VYMの定期積立を開始しました。高配当株のVYMは売らなくても分配金が出るので気持ち的に楽、これに対してインデックス投資は売却益を狙う投資ですから売らなければ利益になりません。
インデックス投資はいつ売るのが適当なのか、これが結構難しい判断になると言いますね。
やす吉の投資目的が老後資金の補完、となれば気分的に楽な分配金を増やしたいとおもいませんか? なので 今までスポットだけで買っていたVYMの積立を始めることにしたわけです。
そう言えばVYMに投資する投資信託もあるな・・・
・楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド
・SBI・V・米国高配当株式
そう低コストで大人気の「楽天バンガード」シリーズや「SBI−V」シリーズに米国好配当株式(VYMに投資するやつ)がラインナップされていますね。
このシリーズの中で投資先が「全米(VTI)」や「S&P500」はどなたにでもお勧めしたい投資信託です。
でもVYMに連動する投資信託は微妙、どのようなニーズに対応したものかやす吉には理解ができない投資信託だからです。
今回はその理由をまとめてみました。「楽天バンガード、SBI−V」シリーズはコストも安く、ニーズに合致する人には良い投資信託だと思うのですが・・・
そもそも分配金が出ない
これら投資信託の投資先はVYMですし、ファンド名にも「高配当株式」という名称が使われています。
高配当なのに分配金が支払われない
「楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド」(楽天VYM)で分配金が支払われた実績はありません。「SBI・V・米国高配当株式」は新設されたばかりですからまだ決算期を迎えていないのですが、まず支払われないでしょう。
なぜならば分配金を支払えばその分基準価額が下がってしまいパフォーマンスが悪いと思われてしまうからです。楽天VYMが分配金を支払っていない以上はSBIーVYMも支払わないでしょうね。
そもそも分配金が出ないのであればもっと売却益が見込める「VTI」や「S&P500」に投資したほうが良いのは明確だと思うのですがどうでしょうか?
高配当銘柄はパフォーマンスが悪い
でも高配当株よりもインデックスファンドのほうがパフォーマンスが良いなんて言い切れないじゃないか・・・なんて意見も出そうですが、それなりの理由があるのです。
・リターンは企業の利益から生まれる
・利益は企業の成長に使う
・成熟企業は配当で還元
株主へのリターンは企業の利益から生まれます。そして上げた利益をどのようにして株主に還元するのかがポイント・・・
成長企業の場合は利益は企業の成長に回して株価UPで株主に還元する企業が多く、たとえばGAFAMで配当を出す企業は殆どありませんよね。一方で高配当銘柄は安定した利益を得ているけれど、成長の余地がすくない成熟した企業。なので企業の成長にお金を使わずに配当で株主還元します。
当たり前ですが高配当株投資は売却益を狙う投資方法ではないのです。
投資信託でVYMが活躍する場面?
投資信託で分配金を出さないということは、分配金にかかる税を先送りしてパフォーマンスを優先させる事だと理解しています。
つまり売却益を狙う運用方法なんですが、なぜか投資対象が企業の成長にお金を使わない企業群なのでチグハグ感がすごいわけですね。
ただVYMが活躍する場面も想定できないわけではありません。分配金は株価ほど値動きがありませんから、長期間株価が低迷した場合でもそれなりに期待できます。なのでこれが再投資に回ればそれなりに基準価額の押し上げ効果もあるかもしれません。
また高配当ということは比較的ディフェンシブとも言えます。株価が下がれば利回りが上がりますから、この価格だったらほしいという人が増えるからです。
とは言うものの売却益を狙う運用の中で投資対象が成熟企業(成長が期待できない)、ディフェンシブと言いつつ暴落時にはしっかりと下がる・・・うーん、やす吉にはなかなか活用方法が思いつきませんね。
以上、分配金を出さない投資信託で高配当銘柄に投資する違和感について書いてみました。もちろん活用可能なケースもあると思います。でもやす吉の理解の範囲ではちょっと微妙、どのような人に合うファンドなのか分かるかたがいらっしゃればぜひ教えて下さい。
いずれにしてもこれら投資信託に限らず、自分で理解できないものには投資をしない、しっかりと理解してから購入することをお勧めします。
以上、なにか役に立つことあったでしょうか?
それでは、また!!
投資初心者さんは素直に王道の投資信託をお勧めします。投資信託かETFか・・最近は手数料も十分に安いので単純に投資信託でいいと思います。
問題はやはり自分にあう優良なファンドを選ぶこと、長期運用(短期・中期の値動きは無視)を行うことにつきますね。
コメント