【50代からの株式投資】新NISAの活用方法/罠も紹介します

株式投資
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2024年から新NISA制度がスタートします。非課税枠が1,800万円に拡大するとか、非課税期間が恒久化するなど かなり強力な内容で話題になっているので御存知の方も多いでしょう。

スタートまで1年近くあるので、近くなってから活用方法を考えればいいかな~ と思っていたんですが、「現行制度からのロールオーバー不可」ってどうなるの? もしかして今積み立てている「つみたてNISA」って2023年そのまま続けない方が得なのでは?? など気になる部分もあります。

そこで、今回は今分かる情報からどうするのがベターなのか、罠はないのかを考察してみました。

2024年からどのような運用をするのがベターなのか、やすきちの考える最適解と自分の運用案をまとめておきますので、ぜひ参考にしてみてください。

結論は・・・
投資を考えている人は来年の新NISAスタートまで待つ必要はない。すぐに「つみたてNISA」から運用しよう。また新NISAでは特別な理由がない限り「成長投資枠」と「つみたて投資枠」は同じ商品がベター。

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新制度の概要をおさらい

金融庁のHPには以下の通り記載されています。非課税期間が恒久化していること、2階建てでつみたて投資枠が120万円/年、成長投資枠が240万円/年 合わせて年間360万円まで非課税で運用可 更に非課税保有限度額が1800万円(枠の再利用が可能)・・・なんと今までのNISAよりも大幅にグレードアップしているのがわかります。

なんといっても非課税保有限度額が1800万円ですから、新NISAを活用できる人は老後2000万円問題がなくなってしまうくらいの破壊力があります。使わない手はないでしょう。

以下金融庁HPより
令和5年度税制改正の大綱等において、以下のとおり、2024年以降のNISA制度の抜本的拡充・恒久化の方針が示されました。

既存の「つみたてNISA・一般NISA・ジュニアNISA」は2023年まで、2024年からは1本に集約されてその中に「つみたて投資枠・成長投資枠」がある形です。

また一般NISA、つみたてNISAの方は2024年以降新規で購入はできませんが、非課税期間はそのまま残ることになります。(ロールオーバーは不可)

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既存のNISAは更に恩恵あり

つまり2023年までNISAで投資していた分は新NISAとは関係なく既存のルールで非課税が継続されます。なので事実上非課税枠が増えるんですよ。

例えば2023年につみたてNISAで40万円投資したとすると、20年間の非課税期間は 新NISAと併用することが可能、新NISAで1800万円(無期限)+既存のつみたてNISA分で40万円が非課税枠(20年)となります。

なので新制度になってからNISAを始めよう!などと考える必要はなく、思い立ったらすぐに始めたほうが良いと思うんです。

当然、やすきちも2023年はつみたてNISAで積み立て継続していきます。

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成長投資枠の罠に注意

新NISAでは「つみたて投資枠」が年120万円まで、「成長投資枠」が年240万円まで、トータルで年間360万円まで無期限で非課税となっています。

そして「つみたて投資枠」は既存のつみたてNISAと同じ商品しか買えません。つまり金融庁が資産形成するのに向かない投資信託は排除しているので商品選びという意味では安心です。

「つみたて投資枠」はボッタクリ商品は除外済み

それに対して「成長投資枠」は上場株式や投資信託が購入できます。ただ高レバレッジや毎月分配と言った明らかに資産形成に向かない商品は買えません。

ここで、個人的にムムム・・・と思うのが「成長投資枠」という名前ですね。

「つみたて投資枠」は優良ファンド、つまり長期運用で資産形成が狙えるファンドしか選べません。「成長投資枠」は個別株でもアクティブファンドでも好きに選べるところが利点ですが、注意点でもあります。

「成長投資枠」はボッタクリ商品も買える

あえて「成長投資枠」という名前で分けているので、ここを銀行や証券会社に利用されて、手数料だけが高い商品を買わされないのかが気になりますね。

例えば「成長投資枠」はアクティブファンドも購入可能ですが、アクティブファンドはインデックスファンドに比べて7~9割は負けるそうです。(長期運用の場合)

「つみたて投資枠」の商品は手数料が安くて証券会社は儲かりません・・・なので、ここを隠したまま「成長投資枠は大きなリターンが狙えるアクティブファンドを運用しましょう」とセールスをかけられたら大抵の人は乗っちゃうんじゃないですかね・・・と思うんです。

新NISA活用の最適解

そもそもNISAとは少額からの資産形成を支援するための非課税制度です。つまり長期運用で資産形成を後押しするものなので、その意味で一番合理的なのは幅広く分散されたインデックスファンドを購入し長期運用し続けることです。

つまり「成長投資枠」でリスクを取ってアクティブファンドを買う必要がないんです。にもかかわらず、あえて「成長投資枠」という名前をつけて分けているところにいろんなことを感じてしまいますね・・・

以上より、誰にでもおすすめしたい新NISAの最適解は「成長投資枠」も「つみたて投資枠」と同じ商品を選んで長期運用すること、これが一番合理的でしょう。

「成長投資枠」の活用イメージ
「つみたて投資枠」で「eMAXIS Slim 全世界株式」を年120万円購入する。

成長投資枠を使う場面例
1)今年は支出が大きく120万円入金できなかった、なので来年リカバリーする
2)「つみたて投資枠」600万円を使い切った
3)臨時収入で120万円以上入金可能

そして、選ぶべき商品は幅広く米国や全世界株に分散投資できるファンドですね。やすきちは、これら米国株全体に分散するものをつみたてNISAで買っています。

・楽天・全米株式インデックス・ファンド
・SBI・V・全米株式インデックス・ファンド

商品選びに悩んだら、今だったら全世界株へ低コストで分散投資出来る「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」をお勧めします。世界中への分散ですからどの国が成長しても取りこぼしがありませんし、何より低コストです。

やすきちの新NISA運用案

「成長投資枠」も「つみたて投資枠」と同じ・・・と言っておいて何なんですが、やすきちは「成長投資枠」は分配金狙いのVYM、「つみたて投資枠」は全米株のVTIと決めています。

すでにVYMとVTI(投資信託)でポジションを取っているので、新NISAにあわせてポートフォリオを変えるのではなく、自分のポートフォリオの中で新NISAが使えるところを探して使い倒すのが基本です。

2023年の投資計画/負けない投資を目指すぞ
今年からやす吉の目標は「年金が支給される6年後までにリスク資産を1.5倍にする」ということにしました。これに近づけるため半年に1回位は運用作戦を見直していきたいと思います。今までは環境が良かったので株式を保有して放置しておけば勝手...

新NISAの非課税枠は満額使え!

新NISAの大盤振る舞い具合は既存の一般NISAやつみたてNISAと比べると信じられないくらい優遇されています。

これ自体は喜ばしいことなんですが、そういえば「金融所得課税」の話はどこに行ったんでしょうか。今は引っ込めちゃいましたが、岸田さんが総理になった時に資産所得に対して増税するって事を言ってましたよね。

なので、これだけ大盤振る舞いしていればそのうち「金融所得課税」の話も再燃すると思うんです。その時になって慌てないように、まずは新NISAの1800万円の枠をすべて使い切るところから始めるのが良いんじゃないかと思います。

まとめ

令和5年度税制改正の大綱でNISAが新しく生まれ変わることが決まりました。特筆すべきはその非課税枠の大きさや期間が無制限と大盤振る舞いなところ、この新NISAをうまく活用するだけで老後資金問題が吹っ飛んでしまうような破壊力があります。

そこで、今分かる情報から新NISAの活用方法や注意点など気になるところをまとめてみました。

今年も既存のNISAは続けるべき?
既存の一般NISAやつみたてNISAの非課税枠は新NISAの外枠なので、既存のNISAを活用している人は、実質非課税枠が増える形になります。なのでギリギリまで既存のNISAも使い倒しましょう。

「成長投資枠」の扱いに注意
長期運用で資産を増やそうとするならば低コストのファンドを利用して全世界株に分散投資をするインデックス投資が一番合理的です。つまり「成長投資枠」だからといってリスクを取る必要はなく「つみたて投資枠」と同じ商品で淡々と長期運用するのが正解なんです。

ただ、銀行や証券会社は「成長投資枠」でコストの高いアクティブファンドなどを推してくる可能性大なので十分に注意しましょう。一番いいのはネット証券、セールスもかかりません。

新NISAの非課税枠は満額使え!
これだけ非課税枠を増やしていますから、その分どこかで増税を取ろうと考えているに違いありません。特に気になるのが「金融所得課税」投資で得た利益に現在は約20%課税されていますが、近い将来これが増える可能性があるかもしれません。

なので非課税枠はギリギリまで使い倒すことを意識しましょう!

以上なにか役立つことがあったでしょうか?
それでは、また!!

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