今年の米国株式は散々、S&P500も年初来でついに25%下がってしまいました。リーマン・ショック以降、米国株式は右肩上がりで推移してきたので、下がったら買う!が当たり前になっていましたけど・・・
今までは下がったら買うが正解
今まではこれでよかったわけです。目新しいところではコロナショック、この時には一気に30%ほど下がりその後の金融緩和でV字回復、これで資産を爆増させた方も多かったのではないでしょうか。
下がったら買う、今後もこれが通用するのか思うことを整理しておきたいと思います。
米国は右肩上がり
S&500をみればわかるとおり、米国株式は右肩上がりで成長してきました。なので下がったら買うのは正しい手段だと思います。
さらに言えば、最近は下がってもすぐに戻って最高値を更新し続けて来たので、何らかのショックで下がったら買うのが正義、誰でも資産を増やすことができました。でも忘れてはいけないのが、米国株式は長期にわたって低迷してきた過去もあるんです。
例えば2000年のドットコムバブル、リーマンショックも加わり元も最高値を更新するまで13年かかっています。

それに注目したいのが青丸部です。2007年からすでに下落が始まって既に20%程下がっています。そして、その後に一気に下がって最高値から半分くらいまで行っていますね。
この青丸部で暴落だと思って買った人は、まさかここからが本番だったということはわからなかったでしょう。
青丸部で全力買いした人は一体どうなったでしょうか!?リスク許容度を超える運用であれば我慢できずに市場から撤退したかもしれません。
最近は右肩上がりで、下がってもすぐにもとに戻してきた米国株式、そろそろ違う局面が訪れるかもしれません。当たり前に言われることですが自分のリスク許容度を上回ってはいけません。
いまS&P500は年初来で20〜25%下がっているのですが、これからが暴落の本番かもしれませんよ。
今は全力買いのタイミングではない
FRBは今後もインフレ抑制を強力に推し進めると表明していますから、株価はまだジワジワと下がって来る可能性が高いと考えられます。
それにこれから暴落の本番を迎えるかもしれません。つまり全力買いのタイミングではないということは明らかですね。(株式に絶対はありませんが)
じゃあ債券を買うのはどうなのよ?今の所FRBは一貫してインフレ対策を優先して金融政策を推し進める態度を表明しています。つまりインフレが収まらなければ金利が上がっていくので債券価格は下がります。
金利はまだまだ上がっていく可能性があるので、となれば今債券を買うのも考えもの・・・でも高配当株ETFで分配金をもらうのではなく、保有資産の額が多ければディフェンシブな債券ETFで分配金をもらうのも作戦としてはありかもしれませんね。
たしかに、それなりに債券を安く仕入れられるチャンスかもしれません。
ただ歴史的に見て最大のパフォーマンスを発揮してきたのは株式です。ここに立ち戻るとリスクは大きいけど長期でみてリターンが最も大きい株式を中心に長期運用することが重要になると思います。
暴落への心構え
下がったら買いたくなるのが人情、そろそろ底なのでは・・・などと考えて買い増しをしていくと、いつの間にか購入資金が枯渇する。これ投資をやっているひとあるあるだと思うのですがどうでしょうか。
確かに今は全力買いのタイミングではないとしてもS&P500が200日移動平均線を下回っているのが状態化しているのでそろそろ戻してくるかもしれないと思うのもわかる気がします。
最悪を想定すれば
下落相場は自分が想像するよりも長く続く
「下がったら買う」これが通用したのは下がってもすぐに戻してきたここ数年の話です。普通であれば低迷する期間は長期に及ぶ可能性は高く、下手に買い増ししていくとホントの暴落時に資金枯渇に陥ります。
となれば短期の値動きは言い当てることはできないので、つみたてNISAのように定期積立を実施し続けることが一番確実、このようなときは何があっても運用を変えないというインデックス投資の基本が やはり肝になりますね。
こんな時だからこそインデックス投資の基本に立ち返えよう
まあ今回は利上げで株価低迷を招くことはわかっていたことですから、やるとすれば期間限定で積立額を増やすくらいでちょうど良い気がします。そのうちほんとに暴落したら積立額を更に増す、暴落すればラッキーくらいの気持ちで長期運用するのが一番健全かもしれないですね。
じわじわと下がっていくのか、大きく下げるのか、いずれにしてもインフレが収まるまでは強力に利上げが進むはずですから、今回の下落相場は長く付き合わないと行けないことを覚悟しておきましょう。
まとめ
インフレ対策で利上げが進行中、S&P500も年初来で25%ほど値を下げてきています。インフレが収まれば金利上昇のペースも収まって株価もぐっと上がっていくでしょう。
なので下げているうちに買い増しをするのが正解
しかし注意点があります。ここ数年の米国株は下がってもすぐに戻してきましたからうまく波に乗れば短期間で資産を大きく増やせた可能性があります。リスク許容度を超えるような金額を投入してもなんとかなってきたわけです。
でも過去の暴落では1〜2年かけて下がっていったり、元の高値を更新するまでに13年もかかったりするケースがあるので、ここ数年はたまたま短期で済んだだけと見ることもできます。
常に最悪を想定して
下落相場は自分が想像するよりも長く続く
なので、狼狽しないようにこれを肝に銘じておきたいところです。具体的な対応としてはやはりリスク許容度の範囲で積み立てを継続する、ほんとに暴落したら積立額を増やすくらいがどなたにでもおすすめできます。
以上、なにか役に立つことがあったでしょうか。
それでは、また!!
コメント