インデックス投資は誰にでもできる投資方法、過去の実績から長期間運用すればかなり高い確率で勝てることがわかっています。
長期とは、ジェレミー・シーゲル先生の「株式投資の未来」によると15年あれば元本割れをすることはないと、もちろん米国での研究ですから日本からの投資の場合は為替リスクを考慮する必要があります。
とはいえ、為替は長い目で見れば一定の水準に落ち着くので投資期間が20年取れれば間違いないでしょう。もちろん長期投資に向いている全世界株式や米国株式に分散する商品を選んでいることが前提です。
この誰でも長期運用すれば勝てるインデックス投資、始めるのが簡単な上、運用も積立購入するだけなので老後資金の準備と相性がよく、つみたてNISAやiDeCoを利用すれば老後資金問題も解決してしまうと言われるくらいのパワーがあります。
例えばこれはつみたてNISAで満額40万円/年を30年間積み立てたシミュレーション(年利5%を想定)ですが、これだけでも老後資金問題がクリアしそうですよね。

やったー2700万円もある!! でも問題は取り崩しのタイミング、もしこのタイミングで大暴落があったら台無しじゃないか・・・ということ
2700万円使えるハズのところ暴落で半分の1300万円まで減るかもしれません。これがインデックス投資の弱点と指摘する人もいます。
だったら弱点を理解した上で対応を考えておけばいいだけです!!
インデックス投資の弱点とは
インデックス投資はつみたてNISAやiDeCoといった非課税制度との相性もよくどなたにでもおすすめできる投資方法なんですが、出口戦略が難しいということは知っておく必要があります。
例えば
・取崩し開始時に大暴落があったら台無し
・取崩し途中の大暴落で資産を大きく毀損する
・ためた投資が取崩しで減っていくのは精神的に辛い
積み立て中の大暴落はその分多く買えるからラッキーくらいに思えれば大丈夫、そのためにもリスク許容度を超えないような金額を積み立てていきましょう。
対応するヒントとしては ・一度にまとまった金額を現金化しない ・株式だけでなく現金もポートフォリオに入れておく ・取り崩しのルールを決める
取り崩さないという選択肢もあります。確かに現金化しなければ暴落も恐るるに足らずと言えますが、でもお金には価値はなく使ってこそ価値を発揮しますからなにか有益なことにお金をつかって行きたいですね。
まとまった金額を現金化しない
インデックス投資の出口では、まとまった金額を現金化するから大暴落が怖くなるんです。積み立てでは少しづつ買い進めることで高値づかみを避けてきましたが、同様に少しづつ売却することで安値売りを避けましょう。
過去のチャートを見ると、2000年のドットコムバブル、2007年リーマンショック、2020年コロナショックと暴落する期間はありましたが数年で戻っていますよね、なので株価を気にすることなく使う分だけ現金化するというのは資産を守る良い方法となります。
S&P500

それに過去のS&P500のチャートを見ても、長期運用しておけば暴落しても元本割れを起こす可能性は低いので、少額を取り崩すことで資産の損失も最小におさえられそうです。
ポートフォリオに現金を入れておく
暴落時に株式を取り崩すと大きく資産を毀損させます。少しずつ現金化することで暴落の影響を少なくすることができますが、でもその影響を少しでも緩和したいというのは誰もが思うことです。
そこでおすすめはポートフォリオに現金も入れておくこと、例えば現金と株式でポートフォリオを持っておくと・・・
株暴落時は 現金の取崩し>株式の取崩し 株絶好調のときは 現金の取崩し<株式の取崩し
つまりお金を使う場面でもポートフォリオを持っておけば、暴落時は現金を多く取り崩し、好調時は株式を多く取り崩すことになるので効率よく取り崩すことができます。
その金額や割合はご自身のリスク許容度や資産の状況などからポートフォリオを考えてもらえばいいと思うのですが、これらの資産とは別に生活防衛費も準備しておく必要があります。
資産が減っていくのが辛い
人はお金を増やしたときの喜びよりも失う悲しみのほうが大きく感じると言います。なのでせっかく増えた資産を取崩していくのは精神的に辛いのは想像に難くないですね。
インフレが進んで生活費が増えていかないだろうか、平均寿命まで生きるんだったらお金は足りるはずだけれど、病気や介護が・・・資産が減るのは苦痛になりそうですね。
精神的なところだけを考えれば、少しづつでも増えていくほうが楽なのは言うまでもありません。日に日に悪くなるよりは良くなる方が希望が持てますからね。
でもお金は使ってなんぼ、普通の人はいつか資産を増やすステージから減らすステージに移動しなければなりません。
そこでおすすめは取崩しのルールを決めること、定額で取り崩す方法や定率で取り崩す方法を取ることで精神的なストレスから開放されるかもしれません。
このときにおすすめなのがトリニティスタディ、取り崩す金額と期間を組み合わせて資産が尽きない確率をまとめたものです。4%ルールなんても言われていますね。
このようなものも参考に定率、定額での取崩し額をきめるのもいいと思います。
まとめ
インデックス投資は始めるのは簡単でも出口が難しいんですね、代表的な悩みはこんな感じです。でも予め想定できる事なので対策も取っておくこともできます。
・取崩し開始時に大暴落があったら台無し
・取崩し途中の大暴落で資産を大きく毀損する
・たまった投資を取崩しで減らすのは精神的に辛い
対策方法についてどのように考えるかは人それぞれとなりますが、おすすめしたいのはこの3つ
一度にまとまった金額を現金化しない インデックス投資は老後資金の準備と相性がよいので少しづつ運用しながら取り崩して行くのがベターです。 現金もポートフォリオに入れておく 現金と株式の割合を決めておけば、景気の状況に応じて効率的に取り崩せます。 取り崩す金額をどうするかルールを決める 貯めた資産が徐々に減っていくのを見ているのは辛いもの、トリニティスタディなどを参考に定額取り崩しか定率取り崩しなど、自分なりのルールを決めてしまうのがおすすめです。
どうやったら早く資産が増えるか・・・というところには結構注目してしまいますが、いずれお金は使わなければなりません。なので使うことも考えながら資産形成を頑張っていきましょう。
以上、なにか役に立つことあったでしょうか?!
それでは、また!!
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